2014年 09月 09日
農業から想う 食べること 生きること。 |
農家の6代目に生まれ
就農した4年前には既に地域の農業は衰退していた。
可能性も感じていたが、
農業者の気持ちが衰退を招いているようにも見えた。
東京からUターンしたときにTPP加入で賛成やら反対やらでもめていて
いくら反対しようが、国内の需給バランスを見れば
米価が安くなる事も読めていたし、
3年前に船岡で行われた全農の米価対策会議に参加し、
問いかけたときも解決策は無いし考える対策本部も無いと回答された。
そのときから既に、おわっている。と感じていた。
それからたくさんの農業者と農業経営を見てきて、
どのように農業を変えて行けるのか。
どこぞの農業を否定するつもりは無い。
否定するのであれば、個人事業主という存在を忘れた農業者の気持ちだ。
土を耕し、栄養を循環し、種を撒いて、花を咲かせ、実を食べる。
人間が生きる為に、食べ物を育てるように
自分自身や農業の未来も耕さなくてはならない。
大地からお米やお野菜、生き物からミルクとお肉を頂き
生活をして行く事こそ、人間本来の生き方ではないだろうか。
それらの種を未来に繋ぐ事ができる農業は、本当にすばらしい。
人と人とを繋ぎ、親から子供へ受け継ぐ
世代を超えたコミュニケーションは
これらの食事から生まれてきたはず。
こんな時代だからこそ、食卓をあたためたい。
ぼくは農業者として、食と農の大切さを伝えて行きたい。
by old-down-overalls
| 2014-09-09 18:13
| 農業